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スメルハラスメント(スメハラ)への対処について
事例:「社員Aさんの口臭(体臭)がきつくて、仕事に支障をきたしている。何とかしてほしい」という訴えが相談窓口にありました。どのように対処したら良いでしょうか。
A.スメハラとは、臭いによって他人に不快感を与えるハラスメントを指します。ただ、臭いの問題は、本人には自覚がなく他の人に迷惑をかけていることに気付いていないケースがほとんどで、他のハラスメント以上に慎重な対応が求められます。香水やタバコの臭いなどならまだ注意の仕様がありますが、口臭や体臭となると非常にセンシティブな内容であり、その対応如何では、本人の人格権の否定につながったり、別のハラスメントになったりしてしまう可能性もあります。このようなデリケートな問題を円満に解決するために考えられることは…
- 社内の消臭対策(空気清浄機や無香の消臭剤・制汗スプレーの設置、口臭防止ガムの常備など)
- セクハラ・パワハラに関する研修だけでなく、スメハラに関する研修や広報等を実施する
- 部署で席替えを行い、当該関係者の席を離すなどの物理的対応を行う
- 本人が信頼する上司や同僚から、さりげなく伝えてもらう などです。
上記の方法が功を奏しない場合は、相談窓口での直接対応が必要になりますが、いずれにしても個々の状況に合わせた適切な対処が必要です。
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