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「つながらない」権利について
「つながらない」権利とは、勤務時間外や休日に、仕事上のメールや電話への対応を拒否する権利のことです。
御社では、休日や一日の仕事を終えて帰宅後くつろいでいる従業員に業務連絡をしてしまうこと、ありませんか? 従業員にしてみればプライベートタイムの急な業務連絡は、相当なストレスになります。対応せざるを得ないとなると、時間と労力を取られ、少し大げさかもしれませんが労働強化にもつながりかねません。
〈問題点〉
- 休日や勤務時間外は会社の指揮命令下にないため、会社から一方的に入ったメールやLINEに対して、従業員は、基本的に返事をする義務を負いません。また、休憩時間中は、「自由利用の原則」から、たとえ業務連絡であっても返答を強制したりすると労働基準法違反に問われる可能性があります。
- 労働時間外の電話やメールへの対応を強く催促したり、深夜時間帯や頻度の多い業務連絡は、「パワハラ」と認定される可能性があります。
- 連絡への対応を半ば強制した場合は、「昼休みの電話対応」同様、対応時間が労働時間とみなされ、「労働時間管理の不備」や「残業代未払い」を指摘される可能性が高くなります。
〈対応策〉
- たとえ業務上の指示や命令でなくとも連絡が必要になったときは、時間外の連絡を詫びた上で簡潔に要件を伝え、対応をしてくれた従業員には、必ず感謝の意を伝えることが重要です。
- 会社独自の社内ルール=ガイドラインを作成することで、未然にトラブルを防止することに役立ちます。
- 緊急時の連絡手段を明確にし、業務連絡専用の機器やツールを導入すること(プライベートな連絡をするSNS等と業務連絡とを完全に切り分け、費用も会社持ちとすること)なども効果的です。
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